Mac ノートブックの過充電 リチウムイオン電池の特徴から紐解く

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こんにちは!「しゃろ」(@shalo_engineer)です。

Macを使っているユーザーが非常に頭を悩ます問題がありますよね??

バッテリーの寿命です。

Apple製品は、高いんですよね。高級であるがゆえに、大切に扱って、長く利用したいですよね??

バッテリー充電に関しては、すでにいろいろな記事で議論されています。

「充電しっぱなしでも大丈夫!!」「充電しっぱなしはよくない!!」

これじゃ何が正しいのやら。。。

ここでは、大学で材料の勉強をしてきた僕がリチウムイオン電池の特徴からMacの最適な充電方法について紐解いていきます。

Macの充電方法

先に結論から言っておきます。

Macは充電を繋ぎっぱなしで使っていると、充放電回数は節約できるが、リチウムイオン電池の劣化は否めない。

最近のMacBookでは、充放電が1000回までできるようになっています。

これ以上の数値になると、バッテリーは消耗したとみなされる。とAppleは言っています。

過充電

「100%まで充電したら、充電を外さなくてはいけない」

と、従来から言われていますが、もう最近のMacBookでは気にしなくていいそうです。

Apple曰く、

「100%充電したバッテリーは、それ以上充電されず、給電で駆動するように切り替わる」

そうです。

これは、僕の画面ですが、バッテリーは充電済みとなり、電源:電源アダプタとなっています。

100%充電すると、電源アダプタからの給電に切り替わっていることが分かりますね。

つまり、バッテリーへの充電には電力が送られずに、電源アダプタの電力でPCが駆動しているということです。

充電しっぱなしで、デスクトップのような使い方をしていた方には朗報ですね。

これでホッと一安心です。

充電の仕組み

実際、今の充電はどうなっているのでしょうか?

Appleのリチウムイオンバッテリーは、80%までは高速充電され、その後低速のトリクル充電に切り替わります。

この複合充電プロセスが、すぐに外に持ち出せる上に、耐用年数が長くなるという画期的な方法になっています。

充電回数の計算方法ですが、計測方法は充電量で計算します。

100%分充電したら、充電回数が1回

となるそうです。

つまり、50%→75%, 25%→75%, 50%→75%というように充電した場合、

この3回の充電で、充放電回数が1回とカウントされます。

なので、一回満タンまで充電したら、充電を使い切るまで充電をしたらいけないという考えは、もう昔のことですね。

いつでも充電できるというのが使い勝手の良さを向上させていますね。

充放電回数の確認

充放電回数のカウント方法は分かったけど、今どれくらいか知りたい!!

ということで、充放電回数の確認方法を紹介します。

  • 画面左上のリンゴマークをクリック
  • optionキーを押すと出る一番上の「システム情報」をクリック
  • 左のメニューから「電源」を選択
  • 状態情報のところに充放電回数がカウントされています

optionキーを押すと出現するメニューが変わることは、意外と知らない方が多い。参考までに。

じゃあ、結局充電繋ぎっぱなしで問題ないですよね??

過充電されないし、充放電回数節約できるなら、繋ぎっぱなしで使ってた方が長持ちしそうですけど。。。

ここからは、バッテリーとして使われているリチウムイオン電池について説明していきます。

リチウムイオン電池とは

リチウムイオン電池とは、充放電を繰り返せる現在主流の電池です。

小型であるにもかかわらずエネルギーをたくさん蓄えれることから、容易に高電圧を得ることができます。

なので、小型の電子機器によく使用されています。

特にノートパソコンやスマートフォンなどは大容量の電力を消費します。なのに、長時間持つというのは、リチウムイオン電池だからです。

そんな高性能のリチウムイオン電池ですが、化学反応を伴うため、熱が発生してしまいます。

さらに、リチウムイオン電池は、熱に弱い傾向があります。

なんというデメリットの掛け合わせ!!

ですが、未だに使われている理由は、小型でエネルギー密度が高いというメリットで差し引いてもリチウムイオン電池を超える新たな電池が無いからです。

リチウムイオン電池のメリット

少し、メリットについて触れましたがここで一旦まとめます。

  • 軽くてエネルギー密度が高い
  • 何度でも充放電できる
  • 形状が豊富
  • 持ち運びの電子機器のバッテリーに最適

形状が豊富であるため、様々な電子機器に利用することができ、軽くてエネルギーをたくさん蓄えれるため、

持ち運びしやすいという点にメリットがあります。

リチウムイオン電池のデメリット

デメリットについてもまとめます。

  • 温度変化に弱い
  • 長時間充電を満タンにしていると劣化する

リチウムイオン電池は、温度変化に弱いんです。

多くの人が熱に弱いということはご存知かもしれませんが、実は、温度が低くてもダメなんです。

基本的にスマートフォンの最適な温度は0℃から35℃と言われています。

MacBookであれば、10℃から35℃が最適だそうです。

北国に行けば携帯も正常に動作せず電源がつかなくなるなんてこともあるそうなので、適正温度に保つことが大切ですね。

次に、長時間充電満タンであるとリチウムイオン電池は劣化することについて説明しましょう。

実は、リチウムイオン電池は満タンの状態はダメなんです。

多くの電子機器でもそうですが、買った商品の電源をつけても、満タンでないことがほとんどですよね??

それは、長時間保存されたから、減っているのだ!!

と思うかもしれませんが、実はそうではなく、

充電満タンで保管しておくと、リチウムイオン電池が劣化するからなのです。

まとめ

ここまで読んでいただいたら、最初に言った

Macは充電を繋ぎっぱなしで使っていると、充放電回数は節約できるが、リチウムイオン電池の劣化は否めない。

の理由が分かっていただけたかと思います。

じゃあ、どうすればいいの??

家にいる時は、充電しっぱなしで、外に出る時はバッテリーを利用する

というのが最適解ではないかと思います。

ずっと家にいる方は、時々バッテリーで駆動させるという方法が良いでしょう!

こういった製品で、完璧に最大限に利用する方法はありません。それぞれにメリットデメリットがあり、それのバランスをどうやってとるかが

最大限のパフォーマンスを引き出すことにつながるのではないかと思います。

皆さんのMacBookができるだけ長く使えるような記事になってたら幸いです。

それではまた。「しゃろ」(@shalo_engineer)でした。

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